花鳥風月雷。

本日は海の日。

そしてその名の通りしっかり休みに休んだ連休の最終日だった。

 

この連休は楽しかった。

そこまで遠出したわけではないがいつもの駅で本を買って読んだり映画を観たり……。

 

相変わらず暑かったが避暑を言い訳にカフェやファミレスに長居したのも世間で言うところのそれとはズレているのかも知れないが、充実していた。

 

ここまでの半日ちょっとを順を追って振り返る。

 

今朝は昨日の反省を生かして割と早めに起き、録り溜めていた番組を見たりして有意義な午前を過ごせた。

 

午後は昨日と同じくエクセルシオールに留まり、オードリー若林『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』の続きを読む。

 

昨日はドリンクだけだったが今日はケーキセットにした。

ミルクレープに癒される。

 

しばらく読んだのち夕食にしようとガストへ。

スピッツの30周年記念ツアーライブのセットリストを聴きながら歩いているとだんだん暗くなる街並みと曲がマッチして思わず溜め息が漏れる。

チェリー→スターゲイザーの流れが最高。

 

ガストでは最近がっつり肉を食べていなかったのでチキテキをがっついた。

ここでも若林の新刊『表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬』(こうして書くと長い。以下『~野良犬』とする)を読みきるつもりで読む。

 

途中、作中に登場した影響でマンゴーも頼んだ。

影響を受けやすい自分は浅はかに感じる一方で嫌いじゃない。

 

前述の通り読みきるつもりだったがある部分で胸がいっぱいになり、今日はここまでだな、と直感が告げた。

 

帰りのために取っておいたスピッツのアンコール曲を聴きながら家路につく。

 

すっかり暗くなった風景を雷が激しく照らす。

イヤホンからは『SJ』。名曲だ。

稲光でさえも風流に感じるほど心に余裕が生まれている。

すっかり多幸感で満たされているとちょうどアパートに着いたところで最後の曲『君は太陽』が鳴り止んだ。

 

『~野良犬』(まだ全部読んでいないが)が、キューバが、若林正恭が、スピッツが、好きだ。

何かを好きだと思うことはシンプルながら最高の幸せなのかも知れない。

 

さあ、心の隅に追いやっていた宿題に取りかかろうか。

今なら気持ちよく進められる気がする。